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技術紹介 抄紙・繊維設計技術

湿式不織布(水流交絡)抄造技術

湿式不織布(水流交絡)抄造技術

湿式成形と水流交絡による不織布抄造技術

本技術は、各種短繊維を水中で均一分散させ、傾斜ワイヤー抄紙機で湿式成形した後、水流交絡により繊維同士を物理的に絡合させてシート化する不織布製造技術です。
通常の抄紙では結合しにくい繊維材料であっても、繊維形態・配合設計と水流条件の最適化により、接着剤に依存せず所定の強度や分散挙動を付与できます。用途要求に応じた特性制御が可能です。

技術の特徴

多様な繊維適用性

繊維種や形態に制約されず、用途要求に応じた材料選定・組み合わせが可能です。

繊維設計制御

繊維長・太さ・配合比を最適化し、シート特性を精密に設計します。

強度・分散性制御

水流交絡条件の制御により、使用時の強度と水中分散性を両立できます。

バインダーレス構造

物理交絡によるシート化のため、バインダーを用いず特性発現が可能です。

技術の原理とポイント

技術の原理

繊維を水中で分散させ湿式成形後、高圧水流を付与することで繊維同士を物理的に交絡させます。接着剤に依存せず、交絡密度や配向制御により所望のシート特性を発現します。

①天然原料由来素材(図1.パルプ+レーヨン)

②製造条件の最適化(図2.ジェット水流速度とワイヤー速度の比率)

③交絡具合の最適化(図2.水圧とワイヤー速度)

技術のポイント

ポイントは素材選定とウォータージェット

本技術のポイントは、素材選定と水流交絡条件の最適化にあります。繊維形態や長さ、配合に加え、水流圧・ノズル配置・処理量を制御することで、シートの強度や分散挙動を調整できます。通常の抄紙では成立しにくい材料構成でも、不織布としての機能付与が可能です。

強度も、肌触りも叶える製造設計

単なる強度付与にとどまらず、柔軟性や嵩高性、液保持性などの機能設計が可能です。湿式成形と水流交絡を組み合わせることで、用途に応じた物性バランスを実現します。

実現できる製品特性

流水中での分散性

水流交絡構造の設計により、使用後に水中で分散しやすいシート特性を付与可能。

使用時の十分なシート強度

湿潤状態でも破れにくく、拭き取り用途に耐えるシート強度を確保。

柔軟で均一なシート風合い

繊維設計および交絡条件の制御により、用途に応じた柔軟性や風合いを付与可能

薬液含浸・後加工への適応性

シート構造の制御により、各種薬液含浸や後加工に対応可能。

用途に応じた物性設計

分散性、強度、厚みなどの物性を用途要求に応じて調整可能。

主な用途・適用例

トイレに流せるおしりふき

  • 赤ちゃん用、介護用など衛生用途で最も多く採用。
  • 水解性と強度の両立により、安心して使用可能。

トイレクリーナー

  • トイレ掃除用の流せるシート。
  • 使用後にそのまま流せるため、衛生的。

ペット用ウェットティッシュ

ペットのケアや清掃用途での採用事例あり。

アルコール除菌ウェットティッシュ

  • 家庭用・業務用の除菌シートとして利用。
  • 強度があるため、薬液含浸にも対応。

「湿式不織布(水流交絡)抄造技術」 関連する導入事例

  • 王子ネピア株式会社

    王子ネピア株式会社が展開するトイレに流せるウェットシート「おしりセレブ」に、テクセルフラッシュ50g/㎡を採用いただいています。

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