発塵抑制技術
発塵の抑制及び層間紙としての適性付与
一般的な紙は繊維や紙粉が脱落しやすく、用紙からの発塵によりクリーンルームの清浄度低下や部品への悪影響を与えるリスクがあります。
発塵抑制技術は原料であるパルプの選定から始まり、発塵抑制薬品も重要なポイントとなります。薬品メーカーと共同開発した薬品を工場の加工技術と組み合わせることで厚さ64μm~500μm、(米坪50g/㎡~415g/㎡)までの製品の製造が可能です。
※本技術は主に工程合氏用途(製:東海工場)における品質設計に基づいていますが、PPC用途向け製品(製:江別工場)につきましては、一部処方・設計条件に違いがございます。
技術の特徴
透気抵抗度が低い製品は吸着工程で重送トラブルの懸念がありますが、当社製品は透気抵抗度を高く維持しており、トラブルの軽減が見込めます。
厳選した薬品を必要最小限に配合することで紙中残留イオンを管理しております。
層間紙用途として厚さ64μm~500μm(米坪50~415g/㎡)まで対応しております。
当社で生産しているクリーンシリーズは古紙リサイクル可能な設計です。
技術の原理とポイント
技術の原理
発塵を抑制するために紙粉の発生しにくいパルプを選択的に使用しています。
発塵抑制機能の他、特定イオンの制限、リサイクル性など、お客様のご要望・ご使用環境に合わせた機能を付与するため、添加剤メーカーと発塵抑制剤の共同開発を行っています。
技術のポイント
発塵抑制のポイント
一般的な用紙での発塵は、パルプ繊維の脱落の他、紙中の無機填料の脱落等が大きく影響しています。発塵を抑制するには、①脱落する要素を限りなく減らすことと、②脱落自体を抑制することが重要になります。
①脱落要素を限りなく減らす
紙中の脱落する要素としてはパルプ中の微細な繊維や無機填料等が考えられます。
そのため、製品の必要特性を加味しつつ、材料選択・量の検討を行います。
②脱落自体を抑制する
脱落抑制の観点から、発塵抑制剤の選定・配合が重要になります。
発塵抑制剤で微小な原材料を紙中に固着させ、脱落を抑制させるのですが、発塵抑制剤の種類、量によりその効果は変わり、配合が多過ぎると薬品自体が発塵や汚染のもとになるリスクも考えられるため、処方及び操業も重要になります。
各種用途に応じた機能を付与
クリーンペーパーには発塵抑制の他、各種用途に応じた機能を付与しています。
一例として、金属合紙用途等では、紙と接触して金属を腐食させない配慮が必要です。そのため、中性抄紙はもちろんですが、薬品の種類、量を選択・管理し、金属腐食の恐れのある物質を最小限におさえています。
また、搬送等の工程で重送トラブルを避けるために透気抵抗度を高く管理した製品を生産しております。
実現できる製品特性
発塵量
もみ、こすり、引裂もみ(0.1μm以上の塵)10個/L 以下(SEMI法に準じた方法)
厚さ
64μm~500μm
残留イオン
塩素イオン、硫酸イオン等の管理
透気抵抗度
重送トラブルを避けるため高透気抵抗度を確保
中性紙
リサイクル
主な用途・適用例
半導体産業/精密機械工業等に使用される工程合紙、層間紙
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